公益財団法人かわさき市民活動センター

子供の教育を母親だけに任せておいて良いものかと、お父さんたちが学校に目を向けスタートさせたのが「西生田おやじボーイズ」（麻生区）＝写真。市立西生田中学校のＰＴＡのサークル活動として始まり、現役の保護者、先生を中心にＯＢも気軽に学校に足を運ぶ。３年目で会員数は45人だ。

入学式での新入生へのお祝い餅（もち）つき会、夏の多摩川いかだレースに親子で参戦など、子供たちと一緒に知恵を出し合い実現した。日ごろ、目にしないお父さんの姿をみて親子の会話も弾む。
学校周辺の人たちも趣旨を理解し、先生、おやじ、地域の協力者たちで、香林寺の梅見をしながら自由な意見交換をした。「学校をもっと楽しめる所に。先生だってもっと楽しんで授業ができたら」など話題は尽きない。
今、子供を巻き込む事件がしばしば起きている。「各地で、学校を中心とした地域活動が生まれ、子供を見守る目が増え、子供との会話も増えて会話を大切にすることが大事。この輪が広がれば」と代表の横山馨三さんは語った。
（2006年3月18日　神奈川新聞掲載　市民記者・植木昌昭）