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川崎いのちの電話~対話で心の支えに
「川崎いのちの電話」は、24時間かけられる無料の電話相談室だ=写真。1986年に医者や教育者らが中心となっての設立してから現在まで、悩める人の声を聴いている。3回線ある電話が途切れることはない。ボランティアの相談員が月2回、一日に3~5時間ほど電話を受ける。40~50代の女性が主で、課題は高齢化やなり手が少ないことだ。
14年間、相談員を続けている女性は、子育ての迷いや社会とつながりたいとの思いから研修に参加。「続けてこられたのは家族の理解があったからですね。この活動は慣れてもいけないし、自分の意見を言いたくなっちゃうときもあるけど…。得るものは大きいです」
経験を積むことによって「強くなった、楽になった」と話す相談員が多いと事務局員は語る。話を聞くことで自身の体験を見つめ直したり、仲間とのつながりがそうさせてくれるようだ。
自殺者の周りには、そのことで苦しむ家族がいて、多くの人が影響を受ける。対話で心の支えになろうと、予防医療的な支援を日夜続けている。
(2006年4月15日 神奈川新聞掲載 市民記者・志田麻依子)