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川崎市登録要約筆記者協会~速く、正しく、読みやすく

勉強会の様子
要約筆記とは、耳の不自由な人のために、話し手が述べることを適切に要約し、文字で伝える同時通訳である。話し手の声を聞き取り、簡潔な文章で素早く伝える作業は高度な集中力が必要で、一人10分間が限度だという。
川崎市では、1973年ごろからOHPスクリーンに映し出す要約筆記が始まり、2004年にはパソコンによる要約筆記者養成講座が開催された。今月8、9日の両日には、川崎市産業振興会館で開催される「全国難聴女性研究大会」で、パソコン要約筆記が本格的に用いられることとなった。手書きが1分間におおむね60字に対して、パソコンは120字を表わすことができる=写真。
現在、市の要約筆記奉仕員は約50名だ。月2回の勉強会や講習会などで日々、訓練を積んでいるが、最大の課題は話に遅れず、しかもひと目で話し手の意図が分かるように書くことだという。
最近、要約筆記者を目指す講座に若い女性が増えてきた。今後、個人が病院や役所に出掛けるときに同行する要約筆記サービスの増加が見込まれる。
(2006年7月1日 神奈川新聞掲載 市民記者・町田香子)    

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