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二ヶ領用水・溝口灯ろう流し実行委員会~用水渡る手作り灯ろう

灯ろう流しの様子
かつて川崎の地が田畑に覆われていたころ、農業用水として人々の暮らしに欠かせなかった二ヶ領用水は、周辺の都市化によりごみが散乱し悪臭がするようになった。
「この用水をアユが泳いでいた昔の姿に戻そう」。その思いを持った地域の人々が、毎年夏に行われる「たかつ区民祭」の日に、手作りの灯ろうを溝口駅付近の二ヶ領用水に流すイベントを行っている=写真は昨年の灯ろう流し。
ことしで17回目になるこの活動にはさまざまな人たちがかかわる。灯ろう作りに参加する子どもたち。灯ろうを回収するための足場をボランティアで造る地元の建設会社・河崎組建設業。また高津区役所建設センターも行政として協力する。
発足当時から活動を続ける藤井行徳さんは「灯ろうを流すまでには多くの人たちの協力があります。用水の中も事前に清掃するのですが、始めた17年前は川の中が今よりずっと汚かった。ごみが投げ込まれ、川底の泥が油でベトベトでした。でも最近は魚も見られます。時代が移り用水の役割が変わっても、二ヶ領用水が人々にとって身近なものであってほしい」と話す。
(2006年7月15日 神奈川新聞掲載 市民記者・佐川麻理子)   

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