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落書き戦隊ケスンジャー~壁も心もすっきり!

落書き消しの様子
宮前区菅生近辺の歩道の壁に書かれた落書きを14人の中学1年生がスポンジでゴシゴシこする=写真。好きな子の話で盛り上がったり、歌を歌ったり。汗びっしょりになった約1時間後には、落書きはすっかり消えた。子どもたちに笑みがこぼれる。「落書き戦隊ケスンジャー」の活躍ぶりだ。
昨年、メンバーの子どもたちが公園のタコ形の滑り台に書かれた同級生の悪口を見た。ここで遊びたくないと思い、友達と消しに行ったのが最初の活動だ。
落書き防止のPRをした翌週、滑り台にみだらな落書きをされたこともある。あてつけだ、と悔しかった。それでも続けたのはここでやめたら意味がない、と思ったからだ。
活動に付き添うのはメンバーのお母さんの佐藤利枝さん。「大人が決めるのは簡単だけど、自分たちで決めた方が充実感があると思って」と語る佐藤さんは、公園への交渉や詳細な記録つけなどサポートに徹する。公園付近の見回りをしてくれる消防署員や溶剤を寄付してくれた塗装会社の社長らの協力者もいる。
 そのため、落書きが少なくなってきた公園に子どもたちが集まってくるようになったという。
(2006年8月5日 神奈川新聞掲載 市民記者・志田麻依子)

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