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かみしばい・エコ座~地球の傷 深さを知って

紙芝居の様子
「うーん、あついよ~」。絵の後ろを見ながらキャップ帽のおじさんが苦しそうに声を出す。暑がっているのは地球だ。7月下旬、「夏休み多摩川教室」のヒートアイランドブースで「かみしばい・エコ座」(二見義雄代表)の公演が始まった=写真。「地球が大変だ」。相棒のお姉さんが大きな声を出して絵をすばやく引き抜くと子どもたちが見入った。
ごみのリサイクルや地球温暖化など、地域環境リーダー育成講座(市環境局主催)で得た知識を「楽しみながら学べる手立て」と二見さんは紙芝居を思いついた。土木業だった新垣辰夫さんもこの提案に賛同。「仕事とはいえ自然をつぶしてきたから償いをしなきゃ」と紙芝居の前後に環境のお話をする。「自然を取り戻すには三世代かかる。だから今、紙芝居で地球の傷の深さを知ってほしいんです」
昨年の冬に立った初舞台以来、二人三脚でやってきたが相棒もできた。通信業や公務員など20人がエコ座を支える。今は既成の紙芝居を使っているが、絵心のある新垣さんを中心に手作り紙芝居も創作中だ。「僕たちの試みは出発点。紙芝居でエコを考えて実践する人を増やすために舞台に立つよ」と新垣さんは優しい口調で語った。
(2006年8月19日 神奈川新聞掲載 市民記者・三木規伊)

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