公益財団法人かわさき市民活動センター

着飾ったシニアの紳士淑女が生き生きと麻生区役所の会議室を出たり入ったりしている。「敬老の日」（9月18日）に開かれる「ファッションショー」の衣装合わせが行われていた＝写真。モデルは65歳以上のシニアの人たち。公募で毎年公募し、今年で６回目を迎える。
人生の思い出に、と毎回60人を超える申し込みがある。舞台でライトを浴び、一日スターになる喜びから、連続出演の希望も多いが、多くの人に出番をと考え、裏方に回ってもらっている。これまでの参加者の中には全盲の人、車いすで102歳の人もおり多士済々だ。
参加者は単にショーに出演するだけでなく、事前に数回開催されるおしゃれ講座などで、知り合いが増えるのも楽しみだ。
今年は高齢者を夜間の交通事故から守るため、反射材を織り込んだ洋服のＰＲの依頼が県警からあり、思わぬ広がりも生まれている。「オシャレは元気の源。地域に根ざした、介護予防を目指して継続していきたい」と代表の曽我恵美子さんは語る。
（2006年9月9日　神奈川新聞掲載　市民記者・植木昌昭）