文字サイズ 背景色

ホーム最新ニュース一覧 > 市民発 >中原の農に親しむ会~地元農家でナシもぎを

中原の農に親しむ会~地元農家でナシもぎを

梨もぎ体験の様子
ちょうど目の高さにみずみずしい大きなナシが実っている。中原区下小田中の住宅街にある鹿島園で栽培されている120本の「多摩川梨(なし)」だ。
せっかく中原区に住んでいるのだから地元のナシを収穫してみようと、中原市民館の市民自主企画事業「中原の農に親しむ会」がナシもぎ体験をした=写真。
メンバーは35人。農業に関心のある若い夫婦、親子連れ、中高年など幅広い世代だ。風通しの良いナシ畑で、農家の鹿島連さん(45)から、果物作りは一年中農作業があり、秋には肥料、冬には剪定(せんてい)となかなか手が抜けない。農薬散布の時は、近隣の人に配慮していると説明があった。この会は、畑を借りて季節ごとに野菜の栽培をしているので、専門的な土の作り方についての質問も続いた。
背伸びをしながらナシをもいだ女の子はうれしそうだ。 「地元で取れたから愛着がありますよ」という人もいた。
都市部では、農地の土や緑は、人々に安らぎを与えてくれる。災害時の一時避難場所として、市に登録している農地もある。農家と市民のつながりは「お互いの顔を見て話すことから始まります」と発起人の金子孝三さん(72)は語る。秋には、区の花パンジーの収穫を体験する予定だ。
(2006年9月30日 神奈川新聞掲載 市民記者・高木春子)

(C) 2022 公益財団法人かわさき市民活動センター 
市民活動推進事業