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多摩川遊クラブ~残った自然を守りたい
多摩川の河口に殿町干潟が広がる=写真。多摩川河原に出る眼前にアシハラや干潟が延び、驚くほどの自然が残っている。休日にはカメラを抱えた多くのバードウォチャーもやって来る。
しかし、やはり河原にはたくさんのごみ。多くは多摩川を流れ河口である所に集まってきたものだ。河口に暮らす者として海にごみを出したくないと、地元の人たちが毎月第2、第4日曜日、午前7時から殿町第2公園に集まって来る。この日集められたごみは、70リットル袋で35個。「多摩川遊クラブ」の中心メンバーの小泉茂さんはこの活動のきっかけを話してくれた。
「6年前の大型台風の時、ものすごい量のごみがアシハラの上にまで流れ着いた。行政を待ってはいられない。まずは自分たちでやろうって」
拾っても拾ってもまた流れてくるごみ。
でも、何もせずにいられない。かつて自然と、今よりもっと身近に暮らしていた地域の人たちの、思いが伝わってきた。
(2006年10月7日 神奈川新聞掲載 市民記者・佐川麻里子)