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神奈川盲ろう者ゆりの会~手と手のぬくもり

触手話の様子
「神奈川盲ろう者ゆりの会」では、毎月第1金曜日に、中小企業・婦人会館(川崎市中原区)で「コミュニケーション学習会」を開いている。「盲ろう」とは目と耳に障がいがある人たちのこと。全く見えない、聞こえない人から、少し見える、聞こえるという人まで、さまざまな人たちを含んでいる。
各自の障がいの程度でグループに分かれ、接近手話(弱視の人の場合、通訳者が接近して手話をする)や触手話(全盲者または接近手話では難しい弱視の人の場合、通訳者の手に触れ手話の形を読み取る)=写真=などの手段で、いかに人とのコミュニケーションをスムーズにするかをお互いに学ぶ。休憩時間の手作りケーキとお茶は、楽しいひとときだ。あっという間に学習会の2時間が過ぎる。
神奈川県には1200人いると推定されている盲ろう者であるが、会が把握しているのはわずか44人である。これは盲ろう者自身が外部の情報を入手するのが難しいからである。「うれしいことに今年8月、全国盲ろう者団体連絡協議会が設立できました。これを機に盲ろう者の輪を広げたいです」と副会長陶山幸一さんは語る。
(2006年10月28日 神奈川新聞掲載 市民記者・町田香子)

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