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NPO法人プリックジャパンビューティー~理美容師の力で学校
川崎市内の理美容師21人でつくるNPO法人プリックジャパンビューティーは2014年、「世界の子供たちに教育と自立 夢と希望」をスローガンに設立された。
代表の菅原司郎さん(53)は「04年の中越地震でボランティアとして被災者の髪を切った時、『明日からまた頑張れる』という喜びの言葉を聞いた。自分たち理美容師にも社会貢献ができる力があると、初めて実感した」と語る。
任意団体であった1997年からチャリティーカットのイベントを開始。毎年7月の最終火曜日、てくのかわさき(同市高津区)で実施する同イベント(=写真)は、理美容師が無償でヘアカットや眉カットなどを行う。利用者は千円以上の寄付をする仕組みだ。
2006年にはカンボジアに小学校を建設する「ドリーム小学校プロジェクト」を立ち上げた。集められた寄付金は、子どもたちに教育支援を行っている公益社団法人シャンティ国際ボランティア会に委託している。22回目の今年は延べ385人の利用者が集まり、寄付金は50万円を超えた。趣旨に賛同するリピーターは40%以上になるという。
「社会貢献活動が理美容師を成長させ、世界平和のための力になると信じている」と菅原理事長。現在5校目の小学校建設を目指している。
(2018年12月8日 神奈川新聞掲載 市民記者・吉川サナエ)