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おしゃべりサロンあゆみ「元気を取り戻す場に」
「一人で頑張らなくても、人に頼ってもいいのよ」
育児相談で言われた言葉が産後うつに近い状態から抜け出すきっかけになった。今年開設4年目を迎える母子支援「おしゃべりサロンあゆみ」の代表大庭美代子さん(50)(写真後列左から3人目)の体験だ。
今度は自分がその役割を担いたいと、40代で保健師と助産師の資格を取得し現場の経験も積んだ。2016年7月、高齢者向けグループリビング「おでんせ中の島」(川崎市多摩区)から場の提供を受け、毎月1回サロンを開催している(現在は「結ケアセンターいくた」でも開催) 。
参加のきっかけになればと毎回プチ講座の時間も設け、おやつ作りなどテーマごとに講師を呼んでいる。サロンだけの参加は場所代300円、講座を受講する場合は材料費などがプラスになる。出入りも過ごし方も自由で、自分の都合に合わせて参加ができる。
「子連れで行ける講座ってめったにないでしょう。気分転換ができます」と話すのは常連の参加者。「産後は生理的に不安定になりやすい時期。他の親と出会い『今、大変なのよ』と言葉にし、創作活動に参加することで気持ちが切り替わる。お母さんには自身で元気になっていく力もあるんです」と大庭さん。緩やかに集える場を続けていく。
詳細は大庭さんのブログで。https://ameblo.jp/ganba345
(2020年1月11日 神奈川新聞掲載 市民記者・横山知恵子)