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丸山幸一さん 地域の縁と輪広げる
川崎市宮前区菅生在住の丸山幸一さん=写真=は、15年近く「菅生こども文化センター」(同市宮前区)に携わり、指定管理運営を受託する「NPO法人あかい屋根」で理事長を務めている。
地域活動のきっかけは、1983年に菅生の父親学級の仲間と立ち上げたおやじの会「いたか」だ。宮前区まちづくり協議会に委員として参加するようになり、今もフォトコン部会などに関る。地元の菅生台自治会では自治会館建設を推進し、利用促進に努めた。
現在も地域の11団体で活動中だ。「水沢森人(もりんど)の会」では竹林保全活動の一環として同センターの子どもたちと筍堀りを楽しみ、「あかい屋根」では、知人からセンターの庭を整える木材を無料で調達する。
「顔なじみができ、すぐに協力してもらえることが嬉しい」と言い、活動を通じ地域の縁を増やしさらに活動の輪を広げる。
菅生地区は、平瀬川の水辺や菅生緑地など緑豊かな地域である。人口増に比して図書館などの整備が遅れ、母親たちが「段ボール文庫」活動で支援した過去があり、住民が自ら活動する気質が根付く。
断れない性格の丸山さん。今後はまとめ役を後進に譲り、裏方として地域の人脈と趣味の写真を活かし地域貢献を続けていくつもりだ。
(2020年11月12日 神奈川新聞掲載 市民記者・安田 純)