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飛森谷戸の自然を守る会 世代超え里山を守る
「里山の風景を少しでも残していきたい」。そう語るのは「飛森谷戸(とんもりやと)の自然を守る会」の髙木一弘会長だ(69)=写真左=だ。
飛森谷戸は川崎市宮前区初山に位置し、生田緑地に隣接する。雑木林と用水路から成る里山で、東京ドーム約1.6倍の広さだ。
「里山の象徴であるゲンジボタルや雑木林を取り戻し、21世紀へ継承したい」という思いから、1996年に会を発足。「知覚動考(ともかくうごこう)」「頑張り過ぎない運動」をモットーに同地で20年以上活動を続けている。
誰でも参加できる定例作業が主な活動だ。毎月第2日曜日朝9時から3時間、30人ほどが手作業で田畑の手入れをする。時間をかけ協力して作業をすることで、参加者に達成感や自然への責任感が生まれる。
虫を見つけて大はしゃぎするのは若井あまねさん(5)=写真右=。土に触れる機会がとても少ないので、毎月の作業を楽しみにしているという。
里山の四季に合わせて折々の作業は異なる。今月から年末にかけては、9月に植えたダイコンとジャガイモを収穫する。音楽のイベントも実施し、人と自然が共存する里山を形成している。
団体HPは、http://tonmori.216.jp/。
(2020年11月26日 神奈川新聞掲載 市民記者・持田瑠奈)