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桂 新生児の肌着作りの会 祝いの帯にかたちを
妊婦の安産祈願のために用意されるさらし(漂白した木綿)1反の腹帯。実際は、使われずにそのまま家庭で保管されていることも多いという。
川崎市高津区の森真佐乃さん(50)=写真左=は、使われないさらしの存在が気になっていた。孫育てが終わった田口恵美子さん(72)=写真右=の「時間が空いてしまって。何かできることないかしら?」という言葉がきっかけで、さらしを新生児の肌着作りに活かし、縫い物が好きなシニア女性の居場所作りにもなればと、2019年8月、「桂 ~新生児の肌着作りの会~」を立ち上げた。
肌着の素材は、さらしの他に柔らかなダブルガーゼも加えた。肌着は一点ずつ手縫いで丁寧に作られる。東急田園都市線梶が谷駅から徒歩3分のカフェ・カリヨンで、毎月第1または第2火曜日の10時から12時に活動している。5人の会員で作りためた作品は70点余り。大切な人への贈答用として販売していく予定だ。
肌着だけではなく、好きな物を縫う場の「気ままに縫い物倶楽部」も開始した。「コロナ禍でしんどい思いをしている人も多いと聞きます。時には針仕事をしながらおしゃべりしてリラックスしてもらえたら。これから母親になる女性も歓迎です。」と森さんは呼びかけている。
連絡先は森さんの携帯090(5809)7948。
(2021年4月29日 神奈川新聞掲載 市民記者・山村由美子)