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TEAM NETSUGEN 地域と子らの橋渡し
「TEAM NETSUGEN」(チームネツゲン)は、地域の子どもと大人を結び、双方を応援する有志団体だ。川崎市の中原区と高津区を活動場所に「地域の子どもたちを未来の力に!」をスローガンに2017年に設立された。
市内定時制高校教員の松本智春さん(52)=写真右=は発起人の1人。地域には、様々な困難を抱えている子、障害のある子など、個々の事情により進路が決まらない子たちがいる。そこで、同団体の大人たちが自分たちの職場や地縁を通じ、子どもたちの進路や行き先、居場所づくりの手助けをしている。
職業体験も主な活動の1つ。市内ラジオ局を見学した声優志望の定時制高校の生徒が急きょ番組出演をした。思いがけない体験をしたことで、更に積極的に就職活動に取り組むようになった。
「地域に住む大人たちとの出会いを経験することで、その後の豊かな人生につながってほしい。地域との連携が必要不可欠な時代の橋渡し役になりたい」と松本さん。
現在、会員は約140人。まちづくりに携わる会員も多い。多忙な本業の合間にお互いのネットワーク作りも楽しみながら活動している。「嬉しかったのは地域の人が子どものために集まってくれたこと。すごく楽しい。楽しすぎる」と松本さんは顔をほころばした。連絡は団体へメールでnetsugen.m@gmail.com。
(2021年12月16日 神奈川新聞掲載 市民記者・島田悦子)