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一般社団法人ソースフルギフト 回復へ思い届けて
一般社団法人ソースフルギフトは、精神科の閉鎖病棟などに入院する人へ必要な物資を無償提供し、入院生活を支えることを目的に、2021年3月に設立された。
閉鎖病棟には携帯電話やひものついた衣類、ガラス製品など持ち込めないものが多い。入院経験のある法人代表の菊池奈々子さん(34)=写真=は「荷物の半分しか持ち込めず心細かった」と話す。自らのそうした経験が、入院の準備ができなかった人へ物資を支援する活動のきっかけになった。
支援物資は寄付が中心。テレホンカードや衣類、ひもの無い靴といった生活用品をはじめ、コーヒーやふりかけなど食料品も取りそろえている。希望の物資を選び、所定の用紙でファックスで申し込むと、段ボール箱に入った「ギフトボックス」が入院先に届く。
ボックスの中には、物資と一緒にメッセージカードが入っている。川崎市内のイベントに参加した際、入院する人に向けて書いてもらったものだ。「私たちはあなたの回復をゆっくり待っている」という思いが込められている。
「送付作業には手間もかかるので、ボランティアの協力が必要です。いつでも募集しています。」菊池さんと理事の中島愛さん(43)は呼びかける。詳細は「ソースフルギフト」でウェブを検索。
(2022年6月9日 神奈川新聞掲載 市民記者・大谷ゆう子)