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おおきな木 おうちコミュニティー

竹井さんと野口さん

川崎市中原区井田杉山町の住宅街にある「おおきな木」は、個人宅を開放したコミュニティスペース。2階の屋根を超える樹齢70年の大木が目印だ。

「地域の中で気軽に気ままに過ごせる場があるといいなと思って」と、長年地域活動に携ってきた竹井斎(ひとし)さん(66)=写真左=は語る。家のリフォームをきっかけにパートナーの野口美年子(みねこ)さん(64)=同右=と2021年5月に同団体を設立。毎週金曜日の午前10時~正午と午後3時~6時に自宅1階の開放を始めた。

圧巻なのは、4千冊以上の本が並ぶ「おうちとしょかん」。本好きな2人が集めてきた幅広いジャンルの本は、貸し出しも可能。希望すれば絵本などの読み聞かせも行う。小・中学生が宿題をしたり、分からないことを聞いたりできる「おうち寺子屋」の機能も併せ持っている。

80代の女性が「スマートフォンの使い方を教えて」と飛び込んで来たり、赤ちゃんを連れた母親が遊びに来たりと、地域の人が気軽に訪れる。「いろいろな出会いを自分も楽しんでいる」とほほえむ野口さん。その人柄に引かれる人も多い。

長年にわたり、大切に育てられてきた庭の大きな木のもとで、地域のコミュニティがゆるやかに育まれている。連絡は(hitoshi@g04.itscom.net)へメールで。

(2022年8月25日 神奈川新聞掲載 市民記者・金子ユカリ)

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