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TAMA VOICES 近所でアート体験を
生田緑地(川崎市多摩区)特有の植生などを知り、そこにあるものを新たな視点で楽しむ––。アートの地産地消を目指す「みるみる、なるなる、つくるくる~生田緑地アートピクニック~」が10月に開催された。地元の団体「TAMA VOICES」が主催した。
「つくる」では、生田緑地には外から植物を持ち込めず持ち帰れないという樹木医橋本さんの話を聞き、輪切りの丸太に好きな枝を挿し、植樹のように展示=写真。すると、小さな森が誕生した。
「コロナ禍で全国各地の仕事が一時的になくなったことをきっかけに、地元多摩区でアートを楽しめるようにしたいという思いがふつふつと湧いてきた」と代表の熊谷薫さん(43)。近郊に住む4人のアート関係者が集まり、2020年10月に設立した。
イベントを企画する公開作戦会議「たまアートカフェ」を6回開催。多い時で30人が集まった。おしゃべりから話が広がり、工事中の仮囲いに地域の人と一緒に描いた絵を飾りつける企画が実現。街に彩りある風景が生まれた。
「自分たちが楽しいと思うことをやっていきたい。面白そうだなと人が自然と集まるアートのあるまちに」そんな期待を込めている。
問い合わせはメール(info.tamavoices@gmail.com)で。
(2022年12月8日 神奈川新聞掲載 市民記者・鹿野 薫)