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川崎市民交響楽団 文化振興の思い奏で
川崎市民交響楽団は戦後間もない1952年に発足し、市内最古の市民オーケストラとして20~70代の団員55人が活動する。楽器演奏の場を提供しながら、クラシック音楽を身近な地域に届けており、川崎の文化振興に貢献している。
土日に練習するオーケストラは多いが、同楽団は創設以来、平日の夜に練習を続けている。団員が休日に休めるようにするためで、仕事の休みが週に1日しかなかった時代から一貫している。現在、指揮者を務める鈴木竜哉さん(41)は「平日が理由なためか分からないが、他の市民オーケストラと比べて団員の集まりがいい」と話す。
日頃の練習会場は川崎区の中学校。1月のある月曜日は、感染対策のため、近隣の広い施設を借りて行なった。仕事で遅れた団員もいたが、約40人が集まり、5月13日の定期演奏会に向けて熱のこもった音を響かせた。
6代目運営委員長、森三樹さん(60)は「いろいろな人を受け入れる土壌があり、創立以来、分かれることもなく団が継続し、昨年で創立70周年を迎えた。100年を目指して続けていってほしい」と語る。
川崎の名を冠したパブリックな楽団である責任感と、オーケストラでの演奏がとにかく楽しいという団員の気持ちが活動の源泉になっている。
詳細はホームページ(http://kawakyo.jp/index.htm)で。
(2023年3月23日 神奈川新聞掲載 市民記者・安田 純)