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【6月22日神奈川新聞掲載】川崎で木育を広め隊 ぬくもり感じる場に
「川崎市で木育(もくいく)を広め隊」は、親子で木のおもちゃに気軽にふれる場づくりを目的として、8人のメンバーが2022年3月に設立した。
主な活動は乳幼児の親子を対象とした「木育おもちゃの広場」だ。代表の君ひとみさん(53)が自前の木のおもちゃを使い、同市中原区のカフェや同高津区のコミュニティスペースなどで開催している。
1歳3か月の子と参加した母親は「4月に仕事に復帰したが、休日に子どもと一緒に木のおもちゃに触れるとほっとする。ママ同士のおしゃべりも楽しい」と笑顔を見せた。
活動のきっかけは、君さんの経験にある。長男が2歳の頃、朝から晩まで「イヤイヤ!」が続き、自身の子育てを責めていた。偶然目にした新聞記事で東京おもちゃ美術館(東京都新宿区)を知り、子どもと出かけた。「さまざまな木のおもちゃで1日楽しく遊ぶ姿に救われた」という。
「木育」は、環境を守り、木の文化を伝えながら、子どもの心を豊かにしようと提案された教育概念だ。北海道が主導し、04年に始まった。
川崎では19年から、ラゾーナ川崎プラザ(同市幸区)で木に親しむイベント「川崎駅前優しい木のひろば」が開催されており、22年には「広め隊」も出展した。「親子で木のおもちゃのぬくもりを感じられる場づくりを通じ、町への愛着につなげたい」。君さんは目標を語る。
問合せはメール(kawasaki.mokuiku@gmail.com)で。
(2023年6月22日 神奈川新聞掲載 市民記者・清水まゆみ)