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【11月9日神奈川新聞掲載】スイーツファンド 日本の福祉に新風を
「スイーツファンド」は、2023年3月に設立された福祉作業所の売上支援プロジェクトだ。障がいや病気で外出困難なスタッフの社会参加機会の創出と働くスタッフの給料向上を目指している。メンバーは4人だ。
代表の高田誠一さん(40)は企業の障がい者雇用担当時、個々に適した労働の仕組みを構築した結果、6人の雇用につなげた。職場の仲間として生き生きと働く姿に、「誰もが仕組次第で自分らしく働ける」との思いを強くした。
この経験からインターネット販売の売上を原資とする商品製作と流通の仕組を構築。ビジネスの視点で商品開発の提案を行う。難しい工程は同ファンドが代行するが、最終的には各施設で全行程を運用できるように後押しをしている。
支援プロジェクトの「お菓子の定期便」は、川崎市中原区の「おかし工房しいの実」が菓子製造し「Be Nextもとすみ」が発送業務を担う。同工房では近隣の福祉施設と交流が生まれ、幼稚園との新規契約や菓子に合うコーヒーを新規開発するなど、新しい風が吹き始めた。
購入者には「今月のおすすめ」として、市内作業所10カ所の商品を紹介するなどビジネスの輪も拡大中だ。「皆で努力し助け合うのは普通のことで、経済の循環づくりが大事。全国に広げたい」と高田さんは意欲的だ。
連絡先は高田さん☎080(5083)5814まで。
(2023年11月9日 神奈川新聞掲載 市民記者・中島裕子)