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【2024年5月9日掲載】清水まゆみさん 推しは川崎伝統野菜

かわさきすがで育むのらぼうの紙芝居を持つ清水まゆみさん

拍子木が鳴り、紙芝居「かわさき菅で育むのらぼう髙橋孝次」が始まると、身を乗り出し興味津々な小学2年の児童たち。川崎市多摩区内の小学校で紙芝居のお披露目会をしたのは、「かわさきのらぼうプロジェクト」を主宰する宮前区在住の清水まゆみさん=写真。

多摩区菅で70年間、川崎の伝統野菜「のらぼう菜」を作り続け、2020年に88歳で亡くなった髙橋さんの栽培法と、「100年先まで続けて欲しい」という願いを後世へ伝えている。

10年前から農家と地域の人をつなぎ、川崎の農業を応援する活動をしている。農業に興味を抱いたのは、農林水産省の「にっぽん食育推進事業」で2年間全国の農家に関わった経験にある。

小学校の田植えの体験授業で、教員や親が悪戦苦闘するも、真剣に農作業に向き合うようになっていく姿を目の当たりにした。

農業には人を変える力があると確信した。人とのつながりを大切にする清水さん。誰とでも同じ目線で会話をし、体を使うことをいとわず人を助ける。思ったら即行動。「ひたむきさが魅力的で応援したくなる」といつでも周囲に人が集まる。

「ワークショップなどで『のらぼう菜』の栽培法を伝えていきたい」と意欲的な清水さん。まだまだ夢半ばだ。

連絡先は清水さん電話080(5682)1706。

(2024年5月9日神奈川新聞掲載 市民記者・鹿野薫)

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