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【2024年8月8日掲載】まちなみ座談会 裏通りに再びにぎわいを

縁道寄席のみなさん

「まちなみ座談会」は川崎市役所本庁舎裏通りの活性化に向けて、周辺住人や地元企業、ホテル、神社や市の担当者らが寄り合い、地元で貸室業を営む魵澤(えびさわ)勝彦さん(64)を会長として2021年11月に10人で立ち上げた。

 「市庁舎の建て替えを機に、このまちなみにかつての賑わいを呼び戻し川崎をイメージアップしたかった」と魵澤さんは話す。この通りは起立400年を迎えた旧東海道川崎宿から創建一千年を超える稲毛神社に続く参道だが、高度成長に伴い市役所の裏手になり埋もれていった。

新庁舎が完成し、1階エントランスや市の情報発信スペースへと直結する道へと変貌。メンバー達はこれを好機と捉え住民間の絆を深めようと模索した。

「縁道寄席」は、宿場などを題材とした演目を地元のアマチュア落語家らが演じる企画だ=写真。「歩いて行ける場所で生の芸が聞けるなんて」と好評を博し、会場を縁道食堂から稲毛神社の参集殿に移した。

来場者には抹茶をサービスするなど和の雰囲気で寄席を定着させている。さらに、今後の活動や報告を「かわら版」として発信もしている。

川崎宿と呼ばれた時代、徳川家康や坂本龍馬ら歴史を動かした人も歩いたかもしれないこのまちなみに、正月には羽根つきの音が聞こえるような賑わいを再興しようと奮闘中だ。

連絡先は団体HP(https://x.gd/P0PHd)から。

(2024年8月8日神奈川新聞掲載 市民記者・齋藤 進)

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