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【2024年11月14日掲載】mita interaction 地域結ぶ「おつカレー」
「カレーの日が待ち遠しくて」と笑顔の親子。そこへ仕事帰りの父親も。瞬く間に席が埋まる。常連客の80代男性もやってきた。
毎月最終金曜日午後6時から8時半まで、カレーを提供する「おつカレー」。川崎市多摩区の住民交流の場「みた・まちもりカフェ」で開かれている=写真。
運営するのは明治大学工学部建築学科の学生団体「mita interaction(ミタ インタラクション)」だ。2022年から、生田キャンパスの学生と近隣住民の交流の場をつくる活動をしている。
カレーの仕込みは8人のメンバーが担う。定番の材料に厚揚げとモヤシを加え甘口に仕上げる。子ども100円、大人400円、学生200円。多い時は30食と盛況だ。代表の宍戸友哉さん(21)は「住民と学生の仲介者になりたい。西三田団地の高齢化の問題も耳にするので、解決の糸口がこの場で見つかるといいな」と思いを語る。
卒業メンバーの思いを引き継ぎ、活動の要として進めてきた「生田マップ」がこのたび完成。学内や生田駅前などで道行く人にお気に入りの場所やお薦めの飲食店を聞き、地図に落とし込む。大下美苑さん(21)は「マップは更新して継続したい。他の学科や農学部の学生とも交流し、活動の幅が広げることで変化も楽しみたい」と笑顔で話す。問い合わせはメール(mitainteraction@gmail.com)で。
(2024年11月14日神奈川新聞掲載 市民記者・鹿野 薫)