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【2024年12月12日掲載】かわさきTSネットワーク 加害者見守り 地域で

犯罪やトラブルの加害者になった依存症の人や知的障害者、発達障害者が、社会から孤立しないよう支えるトラブルシューター(TS)ネットワーク。全国36の地域にあり、医療や福祉、行政機関、司法関係者、地域住民が幅広く連携をしている。

「かわさきTSネットワーク」は2023年10月に設立した。社会福祉士、精神保健福祉士、医師、看護師、元当事者を含む8人が中心となり、連携先と協力し、住まい探しや就労支援など社会復帰のために伴走をする。代表は三瓶三絵さん(51)=写真中央。 

発起人の福正(ふくしょう)大輔さん(42)=写真左=は「川崎市は行政や医療機関と連携がしやすい。すべての支援者が円卓を囲むように支援をしたい」と話す。活動の普及・啓発のために年3回研修会を行うほか、全国各地のTSネットワークと情報交換し地域の課題を共有している。

メンバーは「加害者を生まなければ地域の人も安心して生活ができる」と再犯防止の大切さを訴える。

今年7月に「性的な課題のある人の支援」、10月には「クレプトマニア(窃盗症)」をテーマに研修会を開催した。元当事者の青木知明さん(58)=同右=は「孤立を防ぐため、地域社会が協力し合う『人垣支援』をしていきたい」と話す。来年2月に研修会を予定している。

問い合わせはメール(kawasakitsnetwork@gmail.com)で。

(2024年12月12日神奈川新聞掲載 市民記者・大谷ゆう子)

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