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【2025年2月27日掲載】井田カネフラ 男性フラ 地域に笑顔 

井田カネフラのメンバーたち

昨年末、井田神社(川崎市中原区)内の共和会館でクリスマス奉納ライブが開催された。1番手でさっそうと登場したのは「井田カネフラ」だ。「カネ」はハワイ語で男性を意味する。

生バンドと歌でにこやかに踊る60~70代のメンバーは、半数が今も現役で働く。その踊りからは懸命さと楽しさが伝わり、観客を笑顔にする。全員で力強くポーズを決めると、拍手喝采となった。

活動のきっかけは、井田の町内会に唯一残る老人会の存続危機だった。会員を集めるため、代表の永塚勲さん(67)の家族が習っていた先生を迎え、フラダンスを取り入れた。9人いる男性メンバーの大半は、副代表でもある老人会会長の内田立夫さん(72)の誘いを断れず、人生初のフラダンスを始めたという。

月1回、1時間半の練習は、伸び伸び楽しくがモットーだ。2023年2月の団体設立後は、多様な地域イベントへの出演依頼がある。観客の若い女性から「かわいい」と声援が飛ぶ人気の団体となった。

年に平均10回を数えるステージが、メンバーのモチベーションだ。「覚えも悪いし手足も連動しない。練習は脳トレ感覚。健康維持のため体の続く限り続けたい」「珍しい男性のフラダンスで、地域の皆さんに喜んでもらえるのがうれしい。これからもイベントを盛り上げていきたい」とメンバーは思い思いに楽しんでいる。連絡は団体ホームページ(https://www.nextftp.com/nagaty/)で。

(2025年2月27日神奈川新聞掲載 市民記者・中島裕子)

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