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【2025年12月11日掲載】NECプロボノ俱楽部 後方支援で課題解決

2019年の台風19号で川崎市中原区の武蔵小杉駅周辺が浸水した。10年に国内で初めてプロボノ(仕事で培った経験やスキルを生かした企業市民活動)を始めていたNECは、地域のために真っ先に「がれきの撤去」のボランティアを行った。
地元に人脈もでき、地域課題を知った社員から「もっと積極的に地域課題に関わりたい」と声が上がり、20年7月、同区の玉川事業場で社員有志が自主的に活動する「NECプロボノ倶楽部(くらぶ)」が生まれた。
代表は山口耕史さん(47)=写真左から2番目。会員は専門も部署も異なる全国の社員800人。課題ごとにチームを組み、オンラインや現地で活動している。デジタル支援のほか、イベントの企画・運営など、地域に根差した活動で川崎市のまちづくりに貢献している。
地元のこども食堂の応援も手がける。同事業場の公開空地で年2回、5月と10月の第3木曜日に開催し、10月はキッチンカーを呼んだ。目の前で作られるケバブに興味津々の子どもたち。いつもと違う経験や体験をしてほしいと工夫を凝らし、地域のつながりの場となっている。
「やりたいことはどんどんあふれ出てくる」と話す山口さん。支援案件ごとに他企業のプロボノと組む未来展望も描いている。
問い合わせはメール(sco@csr.jp.nec.com)で。
(2025年12月11日神奈川新聞掲載 市民記者・鹿野 薫)