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かわさき高齢者とペットの問題研究会~取り残さないために

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動物愛護センターには高齢者が飼えなくなったペットが増えているという。このまま増え続ければ致死処分の道しかない。
「飼い主の高齢化に伴うペットの問題は今後さらに増加する。早期解決のために今、手を打たなければ」と、かわさき犬・猫愛護ボランティアの有志が「かわさき高齢者とペットの問題研究会」を設立した。
渡辺昭代代表(70)(=写真右から2人目)を中心に、税理士、行政書士、介護・福祉関係者などの資格を持つメンバーが参加。2015年から活動を開始。高齢者が直面する問題に取り組み、いろいろな面からサポートして解決へと導くことを目的としている。
ペットを飼育する1人暮らしの高齢者が増える中、自身の入院や不測の事態に備えてペットの処遇を考える人は少ない。法的にペットは持ち主の資産の一つとみなされる。飼い主の突然の不在により、飼育困難の形で衰弱してしまっても、本人か身内の同意がない限り他人が手を出すことはできない。
「助けようにも意思確認が取れず、目の前のペットの処遇に窮する無念さを何度も経験した」とメンバーたちは語る。そこで、飼い主の意志表示の契約書にもなるリーフレット「残されたペットのためにあなたができること」を作成。飼い主が最後まで飼育責任を持つよう啓発を促進している。問い合わせは、電子メールで渡辺さんへ。アドレスはaky.wtnb@gmail.com.
(2018年1月13日 神奈川新聞掲載 市民記者・田中美奈子)

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