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NPO法人原発ゼロ市民共同かわさき発電所~未来へ地域の力結集

マンションの屋上に設置された太陽光パネルと会員4名の写真
原発ゼロに向けて具体的な行動をしようと、昨年3月、20~30代の若者が中心になって「原発ゼロ市民共同かわさき発電所」を設立した。行動の一歩として、市民活動を担う人たちと協力し、今月、太陽光パネル100枚の25キロワット発電所を完成させた。
「原発ゼロの一言に飛び付いた」と、理事の一人が所有しているマンションの屋上を提供=写真=。半年間で34人から10年間、無利子の建設費用800万円を得た。償還後の売電利益を再生可能エネルギーの普及に活用し、原発を必要としない未来をつくりたいからだ。
「ドイツが脱原発へかじ取りしたのは、再生可能エネルギーの実績があったからこそ。昨年、ドイツが電力消費量の再生可能エネルギー割合を25%にさせたのは地域の力。日本でもできる」と別の理事。
会員はそれぞれの得意分野で役割を果たしている。太陽光発電に詳しいメンバーは設備認定や設置業者との交渉を、経営サポート会社に勤める理事は帳簿作りやNPO設立申請を担う。アート部は会のPR映像を制作し、広報に一役買う。副理事長は中型運転免許を取得し視察旅行を2度実現させた。政策検討チームは条例案を練る。
「地域の力によって地域のエネルギーを賄う分散型社会を目指していきたい」と、理事長の川岸卓哉弁護士(29)は語る。
来月1日午後1時半から国際交流センターで、通電式記念講演会を行う。
(2015年1月24日 神奈川新聞掲載 市民記者・高橋喜宣)

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