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日本医科大学 みんなで学ぼう救急救命実行委員会~救命処置普及へ講習

講習会の様子
もし、外出先で突然誰かが倒れたら、どのように行動すべきだろうか―。
「日本医科大学みんなで学ぼう救急救命実行委員会(みんきゅう)」は、一次救命処置(BLS)を市民に普及させようと活動している。2005年に同大学の学生が立ち上げ、受け継がれている。現在のメンバーは約20人。年に数回、BLS講習会を開いている。
BLSは「心肺蘇生」「AED(自動体外除細動器)の使用」「窒息の解除」の3項目で構成される。講習会では独自のテキストを使用し、メンバー1人が少数の受講者と1体の人体模型を囲む。
小学校や大学のイベント、企業などで講習することもある。市民にはなじみの薄い医療用語などを分かりやすく説明するのが大変というが、受講者の反応などを参考に試行錯誤と工夫を重ねながら進めている。
もし孫が倒れたら助けたい、と講習会に参加した女性が、「大きな声で孫の名前を呼びながら、心臓マッサージをしている姿を目にした瞬間がうれしかった」と中村佑介さん(3年)は話す。
代表の中垣達さん(5年)は、「形式だけでなく実践的な講習会を目指している。これからもさらに講習の質を上げ、実際に救命処置を行える人を増やしていきたい」と話していた。
(2015年2月14日 神奈川新聞掲載 市民記者・昆野夏子)

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