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新百合囲碁キッズ~世代超えて心を結ぶ

盤面に真剣な眼差しを注ぐ子どもたちの様子
子どもたちを取り巻く環境は目まぐるしく変化し、いじめや学級崩壊が社会問題となっている。
そこで囲碁の持つ思考力・忍耐力・想像力に着目した高嶋美佐姫さん(32)は、子どもたちにその良さを知ってもらいたいと、2013年1月、「新百合囲碁キッズ」を立ち上げた。同年4月には麻生区の地域課題対応事業に応募、さらに麻生市民交流館やまゆりで行われた「ビバ!輝く子どもたち」で入門教室を担当した。
現在25人(男20人、女5人)の子どもたちが毎週土曜日、やまゆりで囲碁を楽しんでいる。ワイワイ騒いでいた子どもたちも対局が始まると静かになり、盤面に真剣なまなざしを注ぐ。バーチャルでない勝負。負けて半ベソになる子もいるほどだ。
囲碁は礼に始まり、礼で終わる。終われば、いつもの子どもたちに戻る。
最近は見守るお母さんたちも囲碁に関心を持ち、一緒に楽しみたいという要望があり、「女を磨く囲碁講座」を実施した。親子で対戦する姿も見られるようになってきた。
囲碁を通じてコミュニティーを、という高嶋さんの思いは強く、次はシニア層の認知症予防に向けて新たな講座を開き、老若男女が同じ盤を囲み対局している姿を夢見ている。
(2015年3月28日 神奈川新聞掲載 市民記者・植木昌昭)

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