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国際子育てひろばコアラ~「普通に遊ぶ」大切さ

お別れ会の様子
国際子育てひろばコアラは、外国人と日本人の母と子が互いに子育てや日常生活について情報交換する場として設立された。米澤悦子代表が日本語教室ボランティアとして「心の中に悩みがいっぱい」の外国人の母親と向き合い、解決策を探ったことがきっかけだった。月2回、中原区で集まり交流を深めている。
13年間活動を共にしてきた藤原錦芳副代表は米澤代表の教え子。「先生への恩返しのつもりだったが、母国の中国人や日本人ママの手助けが楽しくなった。離婚問題の解決など家庭支援にもなっている」と話す。
「外国人と日本人が頼り合うのがコアラ」(米澤代表)。やがて互いに家庭訪問を始めた。母親が訪日した際にコアラを訪れ、帰国後、その良さをブログで発信するなどの「国際交流」が生まれた。
大切にしている行事はお別れ会。3月12日には保育園や幼稚園への入園を機にコアラを“卒業”したり、母国に戻ったりする子どもら20人に金メダルを用意、「いろいろな国の子どもたちと普通に遊ぶ」など思い出の手紙と一緒に渡した(=写真)。4年間のお別れ会では、みんなで消防署を見学した経験から「大人になったら消防士になってブラジルを守る」と宣言した3歳の男の子がいた。
「世界に目線を向けて、外交、人権、平和などを考えながら活動したい」と米澤代表。当面の目標は20周年記念誌の発行だ。
(2015年4月4日 神奈川新聞掲載  市民記者:高橋喜宣)

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