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NPO法人FDA~就労困難者の夢実現~

活動の様子
NPO法人FDA(Future Dream Achievement)は2010年から、就労困難者に居場所と出番をつくる活動をしている。就労困難者には障がいのある人が多い。
FDAでは障がい者を、「未来への夢を実現するメンバー」と位置付けて支援をしている。
障害者総合支援法に基づき、メンバーを確実に雇用までつなげる支援や訓練を行なっている。きっかけはひきこもり支援。その多くは発達障がいやうつ病を併発していることもあり、やっと抜け出してもすぐには仕事に就けない。支援はまず、体力をつけるため家を出て施設に来てもらうことから始める。
精神障害者保健福祉手帳2級の利用者(=写真中央=)は、さまざまな就労トレーニングを受け、今では原稿を書くためのテープ起こしやアンケート集計作業などを行なうチームリーダーを任される。「同じ境遇のスタッフが多く、自分の気持ちを理解してくれる。就職して社会の役に立ちたいという夢に近づいている」と話す。
13年には市の委託事業である生活保護受給者の就労支援も開始した。毎月、家族会を開催するなど、家族との密接な対話の場を持つことも大切にしている。
理事の成澤俊輔さん(30)は自らも視覚障がい者。ひきこもりの経験もある。「これはわたしの財産。だから、誰でも受け入れる」と語った。
(2015年5月9日 神奈川新聞掲載 市民記者 高橋喜宣)

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