文字サイズ 背景色

ホーム最新ニュース一覧 > 市民発 >かわさきベーゴマクラブ~児童ら熱中 広がる輪~

かわさきベーゴマクラブ~児童ら熱中 広がる輪~

ベーゴマを楽しむ子どもたちと代表の男性の写真
小さいけれど、鋭い火花を散らしてぶつかり合うベーゴマ。「かわさきベーゴマクラブ」にはそんな昔懐かしい遊びに熱中する小学生約40人が集い、技を磨く。
会の代表は宮田守さん(64)。「子どもの幼稚園の行事でベーゴマに出合い、私の方がとりこになりました。それから20年、これが自分の人生と思えるほどベーゴマひと筋です」と熱く語る。
相手のベーゴマをはじき出し試合に勝つための技術だけではなく、できるだけ長時間、回す技術も追求する。かつて経営していた鉄工所での経験を生かし、ベーゴマの削り方や焼き入れの方法、色の付け方を子どもたちに教える。「自分だけのベーゴマ」の出来上がりだ。
子どもの小さい手でも糸を巻きやすい「宮田巻き」も考案し、普及させた。市子ども夢パークでの活動では、「師匠」や「おっちゃん」と子どもたちから呼ばれ親しまれている宮田さんを真ん中に、初めてコマを手にする子には“先輩”の子が教え、遊びの輪が自然に膨らんでいく。
「遊びながら、もう私の後継者たちが育ってきましたよ」と宮田さん。技を磨けば自信がつき、ライバルに立ち向かう。「携帯ゲームにはない、汗をかくという楽しさを多くの子どもに教えていきたい」。それが宮田さんの目標だ。
(2015年6月6日 神奈川新聞掲載 市民記者 町田香子)

(C) 2022 公益財団法人かわさき市民活動センター 
市民活動推進事業