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デイセントーぬくもり~高齢者のオアシス目指して~

輪投げゲームに興じるデイサービス利用者の様子
「デイセントーぬくもり」は、 東急東横線元住吉駅に近い住宅街にある祇園湯で、入浴を含めたデイサービスを月1回行っている。通常は午後3時開店だが、同サービスを運営する毎月第2木曜日は朝から浴槽に湯が満ちている。
10時から始まる健康チェックの後は、全員で男湯と女湯の脱衣場を行ったり来たりしながら、プログラムに沿って手際良く体操、入浴、昼食、レクリエーションと進む。新聞紙で作った輪と椅子の脚を利用した輪投げのゲームでは、入っても入らなくても歓声があがる(=写真)。「ドンドンパンパン…」で始まる民謡ドンパン節に振り付けを加えての合唱など、利用者とスタッフの朗らかな笑い声が途切れない。
地域の銭湯を利用し、高齢者の交流や介護予防を目的とした「川崎市ふれあいデイセントー事業」。気の合う主婦4人が「地域で役に立ちたい」と考えていたところ、同事業を知り、さっそく応募。書類作成に苦労したが、2012年9月から活動を開始した。現在50歳代~70歳代のスタッフ10人が、高齢者による高齢者のためのオアシスを目指している。
「利用者さんの笑顔は私たちの宝」。代表の佐藤和さんは、その笑顔を見るために毎回当日の朝、利用者13人全員に電話を欠かさない。
(2015年7月25日 神奈川新聞掲載 市民記者 菅原 登志子)

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