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山猫団~身近な景色に魔法を~
自然豊かな麻生区岡上の坂を上っていくと、にぎやかな音が聞こえてきた。
11月3日、岡上小学校体育館で公演される「山猫団と作る岡の上のサーカス」に向けて、練習をする山猫団のメンバーと、公募された25人の子どもたちだ(=写真)。最年少は3歳の女の子。
10回のワークショップで、ダンス、音楽、お芝居、衣装小道具の全てを作りあげる。公演当日は、田んぼのあぜ道を全員でチンドンしながら体育館までパレードをしてから、サーカスを披露するという。
リーダーの長井江里奈さんは都会育ち。3月に麻生区に引っ越してきたばかりだ。公演ごとに各地を飛び回り、近所付き合いや地元意識とは、ほぼ無縁な暮らしを過ごしてきた。都会にはない岡上の良さに触れ「地域の人を巻き込んで、プロだけの公演とは違う何かを生み出せれば」と思った。
「麻生区地域コミュニティ活動支援事業」を知り、同じ区内にいる仲間のネオ・チンドン「ジュンマキ堂」とともに応募し、プレゼンの結果、助成金を受けて活動を始めた。
「いつも見ている身近な景色が、今日はなんだか違うと感じる魔法をかけます」と長井さんは意気込みを語る。
10回のワークショップを通して、子どもたちがどんな変化をみせてくれるか興味深い。
(2015年10月24日 神奈川新聞掲載 市民記者・植木昌昭)