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川崎大師まちゼミの会~講座を機に地域再生~
得する街のゼミナールを略して「まちゼミ」。大師地区の商店街の店主などが講師となり、互いが認識できる少人数の受講者を相手に、プロの立場から専門知識や技術、こつを伝授する。
「川崎大師まちゼミの会」は、2014年11月、代表である星川孝宜さん(61)(=写真左)が設立した。狙いは地域コミュニティーの再生だ。
9月と2月を中心に年2回、美容、健康、飲食など多岐にわたる分野から実用的な内容の講座が開かれる。受講料は無料(材料費実費)で、安心して受講してもらうために、お店からの販売行為は行わないのが原則だ。
受講者にとっては、無料でお店や商品の情報、専門知識が得られる良い機会となり、講師側は、自店の特徴やこだわりを伝えることにより、新規顧客やファンづくりのきっかけにすることができる。また地域の交流・街のにぎわいにもつながる。まさに「三方よし」の取り組みだ。
ベルモンドコーヒーの店長、北一博さん(39)は、「ハンドドリップコーヒーのおいしい淹(い)れ方」の講座を実施。まちゼミに参加して近隣の商店との一体感が出てきたことを実感している。
「ゼミを開きたいというお店が増えてくるといいですね。講座は楽しい学びの場なので、多くの地域住民にぜひとも参加してほしい」と星川さんは語った。
(2016年3月26日 神奈川新聞掲載 市民記者 渋澤和世)