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語りの会ストーリーテリング幸~昔話で心の成長願う

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昔話は知恵やユーモアにあふれ生きる力を養う―。「語りの会ストーリーテリング幸」(代表平安真理さん(=写真前列中央))は、それを子どもたちに伝えようと物語を暗記し、生の声で語りかけ続け17年になる。
会員はまず、日本や世界のたくさんの昔話の中から、お気に入りを探して選ぶ。心に物語の風景を描き、人物像を描き上げていく。「伝えたい」との思いが、「語る」けいこを繰り返させる。
毎年6月から始まる小学校への出前のお話会は、1年から6年までの各クラスの授業へ参加し行う。13人の会員が2日間、真剣に取り組む活動だ。文字を読まないから児童一人一人の表情と向き合いながら語る。目と目が合い、児童は「私に向かって話してくれている」と感じられるという。語り手と聴き手のコミュニケーションが生まれ、新たな物語が作られる。
幸図書館で催す10月と2月の「大人のためのお話会」、8月の「ようこそこわいお話の世界へ」も続く。参加者から「情景が浮かび話に引き込まれた」と好評だ。
「子どもたちが昔話の世界を想像することを通して、豊かな心の成長につながってほしい。そう願って続けている」と会員らは笑顔を見せた。同会の問い合わせは、幸図書館 電話044(541)3915。
(2016年6月11日 神奈川新聞掲載 市民記者・小島博記)

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