公益財団法人かわさき市民活動センター

ＮＰＯ法人ＷＥ21ジャパン・たかつは高津小学校と向かい合わせの場所に店舗を構えて15年。「Women’s Empowerment」（女性が力をつける）と「アジアの女性たちの自立を支援するリサイクルショップ」の看板を掲げ、地元住民と協力して「もったいないを生かす」活動をしてきた。
6月、地元の企業から派遣されたボランティア2人が季節の衣類の仕分け作業に参加、「仕事が多く、大いにお手伝いができた」と達成感を味わった（＝写真）。「途上国の女性のために」と女性がバスに20分揺られ、不要になった子ども服や食器を持参。提供品の販売益が支援金に回る。
ボランティアに支えられているとはいえ運営費がかさむ。そこで、支援金を増やそうと、2013年に寄付者・運営側共に税制上の優遇が受けられる認定ＮＰＯ法人となり、寄付が全額支援先に届く仕組みを整えた。
支援先は始め海外だけであったが、国内でも貧困が深刻な問題となるなど昨今の社会変化に応じ、多文化活動連絡協議会を支援。また貧困家庭を援助すべく「フードバンクかわさき」と連携、消費期限が2ヶ月以上のレトルト食品や缶詰など常温保存の飲食物の受け付けも開始した。「お店が人との出会いや地域の拠点となっていることがうれしい」と代表の水谷晶子さんは笑顔で語っていた。
（2016年7月9日　神奈川新聞掲載　市民記者・高橋喜宣）