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「福島の子どもたちとともに」川崎市民の会~思い切り遊ばせたい

水着姿で流しそうめんを楽しむ福島の子ども達の様子
「被災地の子どもたちを外で思い切り遊ばせたい」「川崎の子と変わらない楽しい夏休みをプレゼントしたい」―。
福島原発の事故直後、そんな思いに突き動かされた女性たちが集まり、福島の子どもたちを招こうと会を立ち上げた。
2011年5月から宿泊施設の確保、寄付集めに奔走し、夏休みには福島県内の子ども52人を集め、川崎市内でサマースクールを開くことができた。
サマースクール初日、川崎市にやってきた子どもたちの姿に、驚いた。真夏にもかかわらず、長袖長ズボンにマスク、首からは線量計をさげている。「もう脱いでも大丈夫」と言っても脱ぐ子はいない。そんな子どもたちが思い切り外遊びをして、帰るころには「楽しい時間はすぐ過ぎるね。また参加したいな」と言うまでになった。
会のリーダー・高橋真知子さんは語る。「19年前に次男を白血病で亡くしました。自分が今できることは、一人も死なせてなるものかという信念で、放射能による小児がんから子どもたちを守ることです」
正月には、親たちも招き、家族が楽しめるようにした。
同会ではより多くの子どもが参加できるよう、寄付を募っている。詳細はホームページで。アドレスはhttps://kawasaki-shiminnokai2011.jimdo.com/
(2013年1月5日 神奈川新聞掲載 市民記者・町田香子)

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