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日本ベトナム友好協会川崎支部~子どもに自転車贈り

修理した自転車をトラックに積み込む様子
日本ベトナム友好協会川崎支部は2001年、60~70代のメンバー約10人で発足。廃棄処分される放置自転車に着目し、ベトナム・ダナン市の子どもに贈る活動を続けている。
運営委員の飯塚敞二朗さん(76)によると、定年を迎えベトナムを訪問したのがきっかけ。「お金のない自分たちにもできることで友好を深めたい」と考えたという。川崎市と交渉を重ね、資金を集め、ボランティアを募り、発足2年後に100台を贈った。
12年度に市が回収した放置自転車は約6万5千台で、このうち所有者に返還されたのは58%。残りの一部を譲り受け、点検し修理する。輸送しやすいようにカゴとペダルを外す作業は、大勢のボランティアと一緒に実施。自転車いじりが大好きな人、企業や団体からの常連が多いという。6月8日には、累計台数が目標の1万台を達した。
活動はダナン市との友好の懸け橋になっている。現地にある国際開発救援財団で働く沖山尚美さんが言う。「遠距離通学する子どもたちは、贈られた自転車を宝物のように大事にしている。この活動は現地日本人の誇りです」
同支部では高齢化が進んでいる。そうした中で、明るい話題が、修理はお手の物という工業高校生の参加だ。「国際協力サークル」の部長、渡辺桃太郎君は部員たち=写真=と共に4度参加しており、「困っている人に自転車を届けることにやりがいを感じる。卒業後も手伝いたい」と話している。
(2013年6月29日 神奈川新聞掲載 市民記者・高橋喜宣)

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