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麻生多摩美の森の会~里山が世代をつなぐ

作業をする大学生たちにアドバイスをする男性の様子
川崎市の北部、「読売ランド前」駅から多摩自然遊歩道を歩いて10分。広さ1.5ヘクタールの「麻生区市民健康の森」は、雑木林、畑、広場などが点在する里山だ。「麻生多摩美の森の会」は「新たな地域コミュニティーの構築」をテーマに、緑を保全・創出する「交流の場」をつくろうと2002年4月に発足した。
活動は月に2回。週末の午前中、草刈りや木々の剪定(せんてい)に汗を流す。畑では里芋を作る。地域住民と交流を深める「植樹祭&収穫祭」は、毎年200人近くが集まる恒例行事になっている。
現在、個人会員は49人。多くが60歳を超えるが、大学生も3人いる。最初に入会した大学2年の田中駿さんは進路を政治学科に決めた時、「政治学を学ぶなら地元を知ること。まず地域活動に参加しなさい」と高校の先生に言われたのがきっかけだ。
「親よりも年上で人生経験豊かな人たちの体験談は他では絶対に聞けない。就職後も活動を続けたい」と田中さん。大学2年の大塚勇哉さん、4年の松本薫さんは里山に関心を抱く農学部生。3人は「作業は楽しい。若者の参加を喜んでくれるので、僕たちもうれしい」と話す。
「まずは里山を見にきて。いつでもウエルカム!」と会長の間野洋さんは呼び掛ける。会員募集中。連絡先は間野会長 mano-h@jcom.home.ne.jp
(2013年7月6日 神奈川新聞掲載 市民記者・清水まゆみ)

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