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社会福祉法人セイワ川崎授産学園~音楽通じ地域と交流

地域の人や施設利用者が一緒になって合唱している様子
川崎授産学園は1981年、障害者のための施設としてオープン。入所・通所合わせて110人が利用し、その中には就労支援事業で野菜の販売や菓子の製造販売を行っている人もいる。地域と一緒にさまざまな講座やお祭りを展開している。2012年4月からは毎月第2・4木曜日に、音楽を通じて地域をつないでいきたいと、音楽交流サロン「奏(かなで)」と名付けた事業を始めた。
サロンはプロの音楽家や芸術家で組織する一般社団法人ソーシャル・アーティスト・ネットワークと共催。プロや地域の人、施設利用者が一緒になって季節感あふれる曲を演奏したり合唱したりして交流している。
満員の会場では、静かに耳を傾ける人、表現力豊かに踊りだす人、感激して泣き出す人…。普通のコンサートでは見られない「サプライズ」が連続する。障害の有無や年齢を超え、誰でもその人らしく、のびのびと、自分の気持ちを素直に表現している。司会を担当するのは、利用者の内田晶子(まさこ)さんと野中耕一さん。いつもテレビの音楽番組で勉強しているだけに上手に雰囲気を盛り上げる。
「違うからこそ面白いし、響き合うということを多くの人たちに感じてもらいたい」。「奏」を担当している同学園職員の森泉さんは熱く語る。
(2013年7月20日 神奈川新聞掲載 市民記者・植木昌昭)
※内容に誤りがありました。お詫びして訂正いたします。
(2013年8月29日)

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