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メーヴェ陸上クラブ~みんなが輝く1等賞

多くの人が運動前のストレッチをしている様子
メーヴェ陸上クラブ(川崎市障害者陸上クラブ)は、川崎で唯一の障害者のためのクラブだ。発足から8年。現在、小学校2年から50代までの身体障害者・児と知的障害者・児約50人のメンバーが、28人のスタッフと共に競技を楽しむ。
皆でストレッチの後は、各自が自分に合った競技で汗を流す。小ぶりで安全なやりを投げる「ジャベリックスロー」、車いすで規定通りに動く「スラローム」、視覚障害者が音を頼りにゴールする「音響走」など、さまざまな種目がある。決して無理をしない練習、その子に合わせた指導で年月を重ね、成果を上げてきた。
今年10月に開かれる「第13回全国障害者スポーツ大会」の県代表に4人が同クラブから選ばれ、11月の川崎市国際マラソンには10人の参加が決定している。
人に勝つことより、自由に伸び伸び一緒に走ろうという方針は昔のままだ。
全く走れなかった自閉症の子が、走り出した時、走るのが得意でなかった子が努力の末に入賞を果たした時の喜びは、スタッフの自信になっている。
川崎市の障害者スポーツ指導員を長年勤める西川洋(ひろし)監督は語る。「唯一の自慢は今まで1人のけが人も出さなかったこと。皆が元気に社会に飛び立つことが将来の希望です」
(2013年8月3日 神奈川新聞掲載 市民記者・町田香子)

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