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スリランカ自転車プレゼント実行委員会~母国の貧困層を支援

ラシカ・アルナプリアさんの写真
スリランカは、インド洋に浮かぶ島国で、1日の収入が500円程度の貧しい生活を送る人も多い。ラシカ・アルナプリアさん(30)=写真=は、5年前に日本のソフト開発会社への就職のためにスリランカから来日した。
日本でも、自国の貧しい人たちのために何かできないかと考えていたところ、放置自転車の保管所へ行く機会があった。そこには、撤去された自転車が所狭しと並べられていた。その数の多さに驚き、「取りに来ない自転車はどうなるのですか」と係員に尋ねたところ、「一部は外国に送られるようです」という答えが返ってきた。
それを聞いた時、アルナプリアさんは自国にも自転車が送れるのでは、と思いついた。スリランカでは、自転車は日本のトラックと同じくらいの価値がある。物売りはパンや魚を、水道のない人は飲み水を運ぶことができるからだ。
その後、「スリランカ自転車プレゼント実行委員会」を立ち上げ、自国の政府に掛け合い、自転車の送り先も確保できた。年明けには、会として初めて自転車400台の寄贈を行う。自転車の整備をする当日のボランティアを募集中だ。
「この活動で川崎とスリランカの友好を深めたい」と、目を輝かせながら語った。問い合わせはメールで。アドレスはrasikasl@gmail.com
(2013年10月26日 神奈川新聞掲載 市民活動センター・福森義之)

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