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高津区1日1万歩歩こう会~平均75歳 9割が女性

会員の男女4人が並んで座っているの写真
この会は1965年、東京五輪の翌年に役所、警察、地域の各団体が中心となって健康増進と交通安全のために始まった。当時は万歩計などない時代。軍隊が用いた1歩が76センチを基本に1万歩を計り、休憩も含め約2時間で7キロを歩いた。
最初のころ、子どもにはキャラメル、大人には皿などの記念品を配り、約400人の参加者でにぎわった。50年の歴史の中には、さまざまエピソードもある。祖母と孫がはぐれてお互い大騒ぎで捜し合ったり、母親のためにズック靴をお小遣いで買った子がいたり。
現在も月に1回、会員の希望や季節に応じてコースを決めて歩く。誰でも気軽に参加できる雰囲気で人の輪が広がった。会員はいまや500人に増え、平均年齢75歳、9割が女性だ。
活動では、会報誌「きらく」の発行にも力を入れる。カラーコピーはお金がかかるため、絵が好きな人たちが500人分の会報の挿絵部分を手塗りで仕上げ、高齢者には「元気かな」と自宅にまで届ける。
会報作りの作業のために自宅を提供し、会を担う元体育指導員の石塚卯三夫会長(89)は語る。「7年後のオリンピックまで元気で歩き続けたい」。会員のさよならのあいさつは「またね」である。
(2013年11月23日 神奈川新聞掲載 市民記者・町田香子)

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