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農の協力会~都市住民の農業支援

会のメンバー16人が並んだ写真
都市農業を都市住民が支える仕組みが花開き始めている。
市街化調整区域および農業振興地域に指定されている市北部最西端の黒川上地区を拠点に、援農と里山環境ボランティアに汗を流している団体がある。全員が2003年に市が開講した研修事業「農(みのり)の寺子屋」(現在は「みのり塾」)の修了生。
研修は、都市住民を援農・里山ボランティアの人材として育成し、遊休農地を解消と労働力不足を補うことを目指している。04年、一期生有志がこの目的を達成しようと立ち上げたのが「農(みのり)の協力会」だ。現在のメンバーは主に60~70歳代の男女30人。会長の朝比奈秀次さん(81)はこの一期生。「農作業を通じて次々と新たな出会いが生まれて楽しい」という。
援農は、06年からスタートした。主に黒川地区の農業者からの依頼を事務局が集約。作業内容や人員などを調整し2人以上で草取りなどの作業行う仕組み。
毎週木曜日は全員が実習場に集まり、野菜を育て、周囲の里山保全活動をする。作業をしながら援農などの情報交換をすることが会員の大切なコミュニケーションの場になっている。
「農業者、行政との協働して10年。いま、黒川に遊休地は見当たらないですね」と事務局の齋藤悦子さんは話す。
今期の「みのり塾」も始まり、活動はつながっていく。
(2014年5月3日 神奈川新聞掲載 市民記者・清水まゆみ)

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