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わになろう会~障がい児と家族支え

事務所の前に並ぶスタッフ5人の写真
川崎市内の特別支援学校・学級に通う児童とその家族を長年支えているのが、「わになろう会」だ。研修を受けたスタッフが障がい児の通学・通所などの付き添いや、障がい児の一時預かりを行うことで、その家族も支えている。
代表の新井靖子さんは、山口県出身。大学卒業後の1962年、初めて教諭として受け持ったのが、南大師中学校の特別支援学級だった。その後37年間、特別支援教育担当者として勤務する。定年をきっかけに2001年、NPO法人「わになろう会」を中原区今井南町に設立。今では中原区と麻生区の2カ所の事務所を拠点に、スタッフ約210人で活動している。
親が働いている、親が病気で付き添いができないなど、障がい児の通学事情はさまざま。その家族が困っていることを丁寧に聞き取り、支援することも大切だ。
うれしいことは、お母さんたちとの連絡帳のやりとりで、子どもたちの成長ぶりがうかがえること。逆につらいことは、困っている人にすぐに対応できないケースもあることだ。「今後は家族の立場に立ってできるだけニーズに応えられるよう、さまざまな形で支援に関わる人たちのネットワークを広げたい」と、新井さんは話している。
(2014年5月31日 神奈川新聞掲載 市民記者・加藤紀広)

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