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K・D・F「おやじの会」~仲間と築く支援の輪

月1回の定例会の様子
「父親は寂しい」。お母さんはPTAなどで知り合いをつくるが、お父さんは子どもたちのイベントに出掛けても、あいさつを交わす知り合いさえいなかった。
K・D・F(かわさき聴覚障がいファミリー)「おやじの会」代表の久井輝幸さん(51)が2013年4月、聴覚障がい児の教育を考える「つながろう会」のお花見会で仲間づくりを呼び掛けると賛同の声が上がり、7月に「おやじの会」を立ち上げた。
8人の会員は職業もさまざま。「聴覚障がいのある子供たちを支援する目的」で、月1回定例会を開き、手話の勉強、情報交換とイベント企画、懇親会を行う。
石黒哲也さん(36)は5歳の我が子の聴覚障がいについて「相談相手がいなくて1人で考えていた」。会に参加し「周りがよく見えるようになり、ほかの子どものことも気になりだした」と話す。ろう学校の卒業生で手話の講師の川月沙友里さん(22)の体験談は、自らの子育てや将来を考える際の参考になる。
これまでにキックベース、バーベキューなどを催した。次は子供たちと紙飛行機を作り飛ばそうと計画中だ。「谷折り」や「山折り」など、折り方や飛ばし方を手話で伝えられるように練習中だ。仲間と共に子どもたちとの交流を楽しむ。そんな仲間をもっと増やしたいという。
(2014年9月27日 神奈川新聞掲載 市民記者・小島博記)

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